マラソン選手が知っておかないと損をする柔軟性とタイムの関係

マラソン選手は柔軟性が高いことでエネルギー消費が高まり、タイムが下がってしまう可能性があります。

ダイエットをしている方はプラスになる情報ですが、マラソン選手はタイムに悪影響が出てしまう可能性があり、この情報を知っておくことも大切だと思います。

この記事では、

  • 柔軟性とエネルギー消費の関係
  • マラソン選手に必要な柔軟性

などについて解説します。

 

柔軟性とエネルギー消費の関係

近年の研究により、以下のようなことが分かってきました。

柔軟性が高い=エネルギー消費量が増える

柔軟性が高い=良いみたいなイメージがありますが、柔軟性が高い人ほどエネルギー消費が高くなることがわかってきています。この研究結果を基に考えると、

マラソンや長距離を専門とする選手は、ストレッチングで身体を柔らかくしすぎることにリスクがある

ということになります。

エネルギー消費量が増えるとスタミナを早く消耗する

長距離選手の場合、いかに無駄なエネルギー消費を抑え、燃費の良い状態で走り続けられるか。これが試合での勝敗を大きく分けることになります。

エネルギー消費が高くなるということは、余分なエネルギーを消費するため、スタミナを無駄に消耗してしまう。

すると燃費の悪い車と同じで、すぐにガス欠を起こしてしまう。ということは、

柔軟性が高い=タイムが悪くなる可能性がある

ということになります。

ダイエットをしている方にはプラスになる

今回はマラソン選手向けに書いていますが、ダイエットをしている方にとっては逆に嬉しい情報になりそうです。

柔軟性を高めることで余分にエネルギーを消費するため、その分だけ脂肪燃焼にもつながり、体重が落ちることが期待できる。

ここで理解しておきたいことは、

柔軟性が向上してエネルギー消費が高くなると言っても、1ヶ月で2・3kgも体重が落ちるわけではない

ということ。

柔軟性向上に伴ったエネルギー消費量の増加は、微々たるものなので、極端にダイエットができるほどではありません。

ただ、この微々たる増加であっても、ダイエッターにとってはプラスになります。

ですが、マラソン選手にとっては死活問題になってしまうケースも考えられます。以下のデータを見ると、小さな違いが大きくタイムに影響することがわかると思います。

マラソンは小さな誤差の積み重ねが大きなタイムロスにつながる

ぜひこの数値を知ってほしいなと思います。

ストライドを1.7mとしたとき

1歩の歩幅が1.7m(170cm)だったとき、距離と歩数の関係は以下の通り。

  • 5000m=約2942歩
  • 10000m=約5883歩
  • マラソン=24820歩

という数字が導き出されます。

ストライドが1歩につき1cm伸びれば

たった1歩の歩幅が1cm伸びるだけで、

  • 5000m=17歩 約30m
  • 10000m=34歩 約60m
  • マラソン=145歩 約250m

の距離が短縮できるというデータが出ています。

接地時間がわずか0.01秒速くなることで

そして、ほんのわずかな着地時間の差が生まれることで、

  • 5000m=約30秒
  • 10000m=約1分
  • マラソン=約4分

タイムが短縮できます。1cm、0.01秒の差が積もればこれだけ大きな差を生むことが理解いただけたと思います。

では、この記事の本題を考えてみると、柔軟性が高まりすぎてエネルギー消費が増えることで、タイムにどこまで影響するでしょうか。

研究結果の詳細なデータは出ていないので明言はできませんが、おそらくバイオメカニクスの観点から見えた数字のように、タイムに対する影響は小さくないということは容易に想像ができそうです。

ですので、

マラソンなどの長距離選手は、柔軟性を高めすぎるとマイナスになる可能性が高い

といえるでしょう。

 

足首の柔軟性とマラソンとの関係

ここまでは、

マラソン選手にとって、柔軟性が高いことはマイナスになる可能性がある

ということでした。中には、「足首とかが硬いと走れないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、問題ありません。なぜなら、走っているときはそこまで足首を使わないからです。

走っている時の足首の動き

そもそもマラソンや長距離など、走っているときに足首はどのような動きをしているのでしょうか。一般的な理解としては、

  • 地面を蹴る、押す
  • つま先で地面を蹴る

この他にもあると思いますが、足首を意識的に使っている方が多いように思います。

このような動きをすると、足首を使っているという表現になりますが、マラソンの強豪国であるケニアなど選手は、このような足首の使い方をしておらず、足首は固定的に使うような選手が多いです。

1990年代前後にあった世界陸上で、企業が分析装置を使って足首の使い方のデータをとったことがありますが、そのデータを解析したところ、

日本人は地面を蹴るような足首の使い方をしていたが、世界のトップ選手の多くは足首を固定的に使っていた

というデータが出たそうです。

このことからもわかる通り、速く走るためには足首を使うのではなく、固定的に使う方がいいということが見えてきますよね。

関連記事:足首が硬い原因とあまり知られていない改善方法

現場ではテーピングでヒールロックすることもある

また、現場でクライアントさんに走り方の指導をする際、足首をテーピングで固定するヒールロックをすることもあります。

その状態で走るとフラット着地がしやすくなりますし、実際にヒールロックをしたクライアントさんからは、「すごい走りやすくなりますね。」と言われます。

こういった経験も含めて、特に足首が硬いことに関しては、走り方のマイナスになることは考えづらいと思います。

ランニングの走り方を解説【フォームのポイントは5つ】」で走り方の考え方をまとめていますが、足首の使い方が出てきません。

ですので、マラソン選手にとって柔軟性が高いことはマイナスになる可能性がありますが、硬いことがマイナスになるとは考えづらいということです。

 

まとめ

今回は、マラソン選手が知っておきたい柔軟性とタイムの関係について解説しました。

今回の記事のまとめ

  • 柔軟性が高い=消費量エネルギーが増える
  • 消費量エネルギーが増えることで、よりスタミナを消耗する
  • 結果、タイムが下がる可能性がある
  • ダイエッターにとっては、柔軟性が高いことがプラスになる
  • 走っているときは、足首を意識的に使うことはない

こういった内容をお伝えしました。

今日の内容が少しでもお役に立つ内容であればうれしく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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