野球選手に必要なコンディショニングとは【調子を整えるだけじゃない】

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野球選手に必要なコンディショニングとは何か。よく言われるのは、体調を整えるために◯◯をするみたいなことですが、実はコンディショニングの意味は別にもあります。

コンディショニングを適切に理解することでやるべきことも見え、よりパフォーマンスを向上させられるはずです。

この記事では、

  • 野球選手に必要なコンディショニングとは
  • 野球選手に指導するコンディショニングトレーニング

などについて解説します。

 

野球選手に必要なコンディショニングとは

冒頭でもお伝えしましたが、コンディショニング【conditioning】の本質は体調を整える以外のことにもあります。

コンディショニング=体調を整える、だけじゃない

一般的には、

コンディショニング=体調を整える

というイメージがあると思いますが、この意味も含まれます。

ただ、本来はもっと別の意味があって、

  1. 身体的
  2. 防衛的
  3. 精神的
  4. 栄養
  5. 休養

この5つのことを指しています。

5つの要素

現役の野球選手であれば、初めて聞く方もいるかもしれませんが、コンディショニングとは本来こういった5つの柱のことを指しています。

もう少しわかりやすい用語だと、基礎体力という言葉と同じ意味ですね。

このコンディショニング(基礎体力)は、スポーツ選手の基盤となり、これらの要素が整っている、またはよりレベルが高い状態になることでパフォーマンスアップにつながります。

より詳しいことは「コンディショニングの意味とトレーニング方法」で解説しているので、こちらを参考にしてみてください。

この記事を読んでいただくと、

  • コンディショニング向上=パフォーマンスアップに必要
  • コンディショニング=体調を整えることだけではない

などのことがより理解してもらえると思います。

野球に必要なコンディショニング

上記でお伝えしたコンディショニングの中に、“身体的”という要素がありますが、これは別の言い方をするとバイオモーターアビリティという表のことを指しています。

身体的という要素は、身体的コンディショニングのことを言いますが、この要素もまた5つあります。

  1. 筋力
  2. 持久力
  3. スピード
  4. 調整力
  5. 柔軟性

これらの要素を整える、またはバランスよく向上させることが野球選手には求められます。

ここで考えなければいけないのは、

野球という競技で、どのような体力要素が必要になるのか

ということです。

筋力といっても、

  • ボディビルダーのように筋肉隆々の身体
  • イチロー選手のようなしなやかな筋肉
  • ベンチプレスを100kg上げられるような筋力

いろいろあります。

こういった野球に必要な身体的コンディショニングの要素を1つ1つ整理、必要なトレーニングを行っていくことが重要になります。

このように、ここまでお伝えしてきたようなことが、

コンディショニングを整える、を良くする

といった言葉の本来の意味になります。

ですので、野球選手は、

  • 筋力トレーニング
  • 持久力トレーニング
  • スピードトレーニング
  • 調整力のトレーニング
  • 柔軟性トレーニング など

全てのトレーニングを行うことで、はじめてコンディショニングを整えられたということになります。

休息だけでも違う

ここまでの流れで理解していただけたと思いますが、選手の感覚としては、

コンディショニングを整えるために、休息をしよう

ということも考えると思います。これは適切です。

ただ、先ほどから繰り返しお伝えしているように、コンディショニング=体調という意味だけではないので、休むことだけでも足りないということになります。

では、野球選手に必要なコンディショニングをどのようにトレーニングしていけばいいのでしょうか?

 

野球選手に指導するコンディショニングトレーニング

ここからは、僕が現場で実際に野球選手に指導してきたコンディショニングトレーニングの内容をご紹介します。

  1. 筋力トレーニング
  2. スピードトレーニング
  3. 持久力トレーニング
  4. 調整力のトレーニング
  5. 柔軟性トレーニング

それぞれ解説しますが、より深い内容はそれぞれリンクを貼っておくので、そちらを参考にしてみてください。

今回は、概要的な内容をお伝えしますね。

①筋力トレーニング

筋力トレーニングを行う目的は、

最大筋力の向上

です。

この筋力は筋の断面積といって、いわゆる太さ・大きさに比例するため、ある程度筋肉を肥大させる必要があります。

ただ、問題になるのは、

やみくもに重い重量を、ただただ上げるということを繰り返すと伸び悩み、動きが硬くなる

ということ。

筋力を向上させる上で重要なことは、

いかに重い重量を、軽く上げられるか

ここにポイントがあり、その中で筋肉が肥大していくことが理想です。

実際に、現場ではある程度のところまでは、高重量を活用して筋力トレーニングを行っていきます。ただ、一定のところを越えてくると、

  • 重量は下げて、反動を活用して筋力を向上させる
  • 硬くなっている筋肉を緩めて膨らませる

というようなトレーニングを行っていきます。

そうすると、より筋力が高まり、身体も柔らかい状態になっていくため、これだけでもパワーが向上します。

具体的な筋力トレーニングの内容は、「野球選手がウエイトトレーニングをした方がいい理由と注意点」で紹介しているので、こちらをご覧ください。

②スピードトレーニング

次はスピード【speed】についてですが、このスピードは2つの意味があります。

それは、

  • 速さ:変えられない要素
  • スピード:変えられる要素

など。

速さというのは、“筋線維のタイプ”のことを指していますが、筋線維は主に速筋と遅筋という2種類のタイプがあります。

これらの割合は遺伝的に決まると言われていますが、速筋が多い人は速い球を投げられたり、速く走れたりします。

ただ、

後天的に変えられない要素でもある

ため、筋線維のタイプは基本的に努力では変えられません。

ここで知っておきたいことは、速筋の割合がどれくらいであれ、毎日最大スピードを経験しないと最大スピードが発揮しづらくなるということ。

分かりやすい例は、

毎日脚の筋肉を最大スピードで動かしていないと、脚の回転が遅くなってしまう

という、運動会のお父さん状態になってしまいます。

ですので、野球選手に限らずスポーツ選手は、毎日筋肉に最大収縮速度を経験させるということが必要になります。

そこで行うことが、

  • ラダートレーニング
  • 俊敏性トレーニング

です。この内容は「敏捷性(アジリティ)と俊敏性(クイックネス)の意味とトレーニング方法」で解説しているので、こちらをご覧ください。

あともう1つ重要なスピード要素で言えば、スイングスピードです。スイングスピードを向上させるためには、

  • 動作の改善
  • スイングトレーニング

などを行います。これらについては「【野球】スイングスピードを上げる3つの方法」で詳しくお伝えしています。

このように、スピードの要素だけでもさまざまなトレーニングが必要になるので、こういったトレーニングを行っていきます。

③持久力トレーニング

次は持久力トレーニングについてですが、野球選手に必要な持久力は、

  • 練習量をこなせるスタミナ
  • 練習でバットやボールを投げても疲れにくい体幹の筋持久力

などがメインになります。

一般的には、野球選手には走り込みが必要ないと言われたりしますが、全ては目的次第です。

野球選手に指導するトレーニング内容としては、

  • 持久力トレーニング
  • 体幹トレーニング

などですね。

これらについては、「持久力(スタミナ)をつけるトレーニング方法」や「野球選手に必要な体幹トレーニングを解説」を参考にしてみてください。

また、走り込みの必要性については、「野球選手の走り込みは目的と方法の一致が重要」で詳しく解説しています。

④調整力のトレーニング

調整力というのは、

自分の身体を自由自在に操る能力

です。この能力が最もスキルに直結するため、調整力のトレーニングを行っておくことは非常に重要です。

この調整力を英語に訳すと、

  • コーディネーション
  • コオーディネーション

という言葉になります。こっちの方が聞いたことがあるかもしれませんね。

この意味は、「コーディネーション・コオーディネーショントレーニングの意味と実践方法」で解説しているので、こちらを参考にしてみてください。

⑤柔軟性トレーニング

柔軟性には2つの意味があり、

  • 動的=動きの柔らかさ
  • 静的=静止状態でどれだけ身体が柔らかいかという要素

などです。

柔軟性については、「ストレッチとは?初心者でもわかる基礎から実践方法を解説」や「野球選手に指導するウォーミングアップの内容を紹介」で具体的な方法を解説しています。

このように、野球選手のコンディショニングを向上させるためには、さまざまな要素をバランス良く向上させることが重要であり、実際に上記のようなことを現場でも指導しています。

今回お伝えしたい大切なことは、

そもそもコンディショニングとはどういう意味があるのか、そしてその内容はどのようなものか

この辺りを理解することで、日頃やるべきことがまた変わってくるということです。少しでも新しい発見になる内容であればうれしいですね。

 

まとめ

今回は、野球選手に必要なコンディショニングとは何か?具体的なトレーニング方法などを解説しました。

今回の記事のまとめ

  • コンディショニング=調子を整えるという意味だけではない
  • 5つの要素のことを指している
  • 野球選手だけに限らず、スポーツ選手はこの5つすべての要素を向上させることが重要
  • 実際に現場で指導しているコンディショニングトレーニングは、多岐にわたる

こういった内容をお伝えしました。

今回の内容が、これからレベルアップを目指す選手や指導者の方の参考になればうれしく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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